茨城県境町の住宅で夫婦が殺害され子ども2人もけがをした事件で、1階にいた長女の部屋には侵入された形跡がないことがわかり、警察は、家族を襲った男が住宅に入ったあとすぐに夫婦などが寝ていた2階に向かったとみて詳しい状況を調べています。
今月23日、茨城県境町の住宅で会社員の小林光則さん(48)と妻でパート従業員の美和さん(50)が刃物で刺されて殺害され中学生の長男(13)と小学生の次女(11)も重軽傷を負いました。
これまでの調べで、家族を襲った人物は鍵のかかっていなかった窓などから住宅に入ったとみられていますが、その後の調べで、長女が寝ていた1階の部屋には侵入された形跡がないことが捜査関係者への取材でわかりました。
住宅の中では、物色されたようなあとも確認されておらず、警察は、侵入したあとすぐに小林さん夫婦や長男と次女が寝ていた2階に向かったとみています。
また、妻の美和さんが警察に通報した際、「痛い痛い」と叫んでいたことがわかり、通報している最中に切りつけられた疑いがあるということです。
けがをした長男は、「帽子をかぶってマスクをつけた人に襲われた。男のようだった」と話しているということで、警察は殺人などの疑いで捜査を進めています。
-- NHK NEWS WEB