25日のニューヨーク株式市場はアメリカの野党・民主党が目指しているトランプ大統領の弾劾は実現する可能性は低いのではないかという見方から投資家の警戒感がいくぶん和らぎ、前の日から一転してダウ平均株価は値上がりしました。
25日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、前の日より162ドル94セント高い、2万6970ドル71セントでした。
アメリカでは、トランプ大統領がウクライナの大統領と電話会談した際に圧力をかけたとされる疑惑をめぐり、野党・民主党が弾劾の動きを強めていて、政権や議会が混乱することへの懸念などから、24日のダウ平均株価は値下がりしました。
しかし、25日に公表された大統領の電話会談の記録について市場では、決定的な内容は見当たらず、弾劾が実現する可能性は低いのではないかという見方から投資家の警戒感がいくぶん和らぎ、買い注文が優勢となりました。
市場関係者は「24日に発表された、スポーツブランド『ナイキ』の決算が好調だったことや、貿易摩擦をめぐる中国との交渉について、トランプ大統領が予想より早く妥結する可能性に言及したことも買い注文につながった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB