３年前の12月、北海道函館市の函館山のロープウエーの駅で、従業員が滑車と車輪止めの間に挟まれて死亡した事故で、業務上過失致死の疑いで書類送検されたロープウエー会社の社長らについて、検察庁は嫌疑不十分で不起訴にしました。
３年前の12月、「函館山ロープウェイ」の山麓（さんろく）駅で、ワイヤーについた油を取り除いていた26歳の男性従業員が駅に到着したゴンドラの滑車と車輪止めの間に挟まれて死亡し、「函館山ロープウェイ」の竹村隆社長（61）と当時の部長ら合わせて３人が事故を防止するための措置を怠ったとして、業務上過失致死の疑いで警察から書類送検されました。
また、運行会社と当時の部長も労働基準監督署から労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されました。
これらについて函館地方検察庁は26日、いずれも嫌疑不十分で不起訴としました。
「函館山ロープウェイ」の竹村社長は「不起訴だが、大きな事故を起こしたことに強い責任を感じています。若い社員を亡くしたことは痛恨の極みです。今後、再発防止にこれまで以上に気をつけてまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB
