企業の設備投資の先行きを示す去年12月の主な機械メーカーの受注額は、変動の大きい船舶と電力を除いて前の月より6.7%増えて、2か月ぶりに増加しました。
内閣府が発表した機械受注統計によりますと、去年12月に主な機械メーカーが国内の企業から受注した額は、変動が大きい船舶と電力を除いて8898億円となり、前の月より6.7%増えました。受注額が前の月を上回るのは2か月ぶりです。
内訳を見ますと、製造業では、化学プラントでのボイラーなどの受注が増えたほか、非製造業では、鉄道車両や建設用機械の受注が増えました。
ただ、去年10月から12月までの3か月間で見ると、受注額は前の3か月を0.2%下回りました。
こうしたことから内閣府では、機械受注の基調に大きな変化は見られないとして、「持ち直しの動きに足踏みが見られる」とした判断を据え置きました。
一方、ことし1月から3月までの3か月間の受注額の見通しについては、前の3か月よりも3.3%増えると見込んでいます。
内閣府は「去年10月から12月までの3か月間の実績は、マイナスだったものの当初の見通しを上回っており、今後についても製造業を中心に設備投資が比較的堅調に推移すると見込まれる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB