アメリカの国際貿易委員会は、中国から輸入された肥料などに使われる原料が不当に安く売られていると認定し、反ダンピング税などが課せられることになりました。トランプ大統領は、中国に対する多額の貿易赤字を問題視していて今後、米中両国の間で貿易摩擦が激しくなることも予想されます。
アメリカで貿易問題を調査する国際貿易委員会は8日、中国から輸入されている肥料などに使われる原料の硫酸アンモニウムが中国政府による補助金によって不当に安く売られ、アメリカの企業が大きな損害を受けていると認定しました。
これによって、中国の硫酸アンモニウムに対して493.46%の反ダンピング税と補助金の効果を相殺する206.72%の相殺関税が課せられることになりました。
トランプ政権の下では、7日にも、道路の舗装などに使う中国の製品への制裁関税の適用が確定しています。
トランプ大統領は、中国に対する多額の貿易赤字を問題視して貿易の不均衡の是正を訴えていて、今後、米中両国の間で貿易摩擦が激しくなることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB