来年の東京オリンピック・パラリンピックの期間中に鉄道の混雑を緩和するため、ことし7月に東京都と企業などが連携して時差出勤やテレワークに集中的に取り組んだ結果、都心の霞ケ関駅では朝のピーク時間帯の利用者が1年前の同じ曜日と比べておよそ22%減ったことが分かりました。
来年の東京大会に向けて、東京都はこの夏、企業などと連携し、混雑時間を避ける時差出勤や通常の職場から離れた場所で働くテレワークなどを通じた鉄道の混雑緩和に取り組みました。
このうち、都や中央官庁、企業などが時差出勤やテレワークに集中的に取り組んだ7月24日に都内の主要な駅で調べた利用者数の速報値がまとまりました。
それによりますと、午前8時台の利用者は、JRや地下鉄など75の駅の平均で1年前の同じ曜日と比べておよそ3%減少しました。
利用者の減少幅がもっとも大きかったのは霞ケ関駅でおよそ22%、次いで浜松町駅や都庁前駅がそれぞれ12%でした。
来年の東京大会の期間中、首都圏の鉄道の利用者はふだんよりおよそ1割増えると予想されていて、都や組織委員会は、大会本番ではこの夏よりも多い人に時差出勤などに取り組んでもらいたいとしています。
-- NHK NEWS WEB