ふだんの生活の中で無理なく防災意識を高めるためのアイデアを披露するイベントが29日、東京都内で開かれました。
防災グッズの普及などに取り組んでいるグループが企画したこのイベントには、高校生や熊本地震で被災した経験がある大学生、それに企業で新規事業を担当している社員など、およそ60人が参加しました。
イベントでは参加者たちが、ふだんの生活の中で防災意識を高めたり災害への備えに取り組んだりするためのユニークなアイデアを披露しました。
中でも、電気やガスがなくても調理ができるおいしい非常食を提供するレストランを作り、レシピも公開すれば普及につながるのではないかとか、ファッション性の高い防災グッズを作れば日頃から持ち歩くのではないかといったアイデアに関心が集まっていました。
イベントを企画したグループの田中美咲さんは「個人で防災グッズを買ったり、避難場所を確認したりするのも重要だが、行動する人を増やしたい。防災に関するアイデアはあるがどうしたらいいか分からないという人たちが仲間になることで、新しい発想を生み出す化学反応を起こしたい」と話していました。
29日のイベントで優秀作に選ばれたアイデアは、ことし11月に仙台市で開かれる「世界防災フォーラム」で発表され、事業化も検討されるということです。
-- NHK NEWS WEB