関西電力の経営幹部らが3億円を超える不透明な金品を受け取っていた問題。会社は、これまで誰が何を受け取ったのかなど社内調査の内容をほとんど明らかにしていませんでしたが、企業姿勢に対する批判を受けて、一転して原則すべてを公表する方向で調整を進めていることがわかりました。
関西電力は、会長や社長など合わせて20人が、関西電力の原子力発電所がある福井県高浜町の元助役から総額3億2000万円にのぼる金品を受け取っていたことを27日に記者会見で明らかにしました。
これは、外部の弁護士などで構成する委員会による社内調査で判明したものでした。
しかし会見では、肝心の誰がいつ、どのような金品を受け取ったのかについては、個人的なことだとして、社内調査の内容を公表することを拒み、情報開示に消極的な企業姿勢に批判の声があがりました。
こうした批判を受けて、関西電力は一転して、原則すべての調査内容を公表する方向で調整を進めています。
また、社内調査の対象は、経営幹部や原子力事業に関わった社員らに限定したものでした。
しかし、経済産業省から、ほかに似たようなケースがないか調べるよう指示されたことを受けて、火力発電や水力発電、送配電部門などで地元の自治体関係者や業者から金品の受け取りがなかったかも新たに調査する方向です。
-- NHK NEWS WEB