関西電力の経営幹部らが3億円を超える不透明な金品を受け取っていた問題で、菅原経済産業大臣は、関西電力に対し新たな調査委員会による徹底的な調査を求め、その報告に基づいて厳正に対処する考えを示しました。
関西電力は、会長や社長など合わせて20人が、関西電力の原子力発電所がある福井県高浜町の元助役から総額3億2000万円に上る金品を受け取っていたことが明らかになっています。
この問題について、菅原経済産業大臣は30日午前、記者団に対し、関西電力が新たな調査委員会を設けるという報告を受けたことを明らかにしたうえで「外部の目、第三者の目からしっかりと原因を究明し、徹底的にうみを出しきる調査委員会を設けて、その報告を受けてしっかり対処していきたい」と述べました。
経済産業省では、関西電力に対して、原子力以外の部門で地元の自治体関係者などから金品の受け取りがなかったか調査するよう指示していて、菅原大臣は新たな調査委員会の報告に基づいて厳正に対処していく考えを示しました。
一方、関西電力以外のほかの大手電力会社に対しては、現時点では調査を求めることはないと述べました。
-- NHK NEWS WEB