関西電力の経営幹部らが3億円を超える不透明な金品を受け取っていた問題で、会社は、先週開いた記者会見が説明不足だったことを認め、10月2日午後、社長による記者会見を改めて開くことを決めました。
関西電力は会長や社長など合わせて20人が関西電力の原子力発電所がある福井県高浜町の元助役から総額3億2000万円に上る金品を受け取っていたことを27日、記者会見で明らかにしました。
しかし、この会見では肝心の誰がいつ、どのような金品を受け取ったのかについては個人的なことだとして社内調査の内容を公表することを拒みました。
また、報酬の減額など社内処分をすでに行いましたが、こちらも詳しい内容を明らかにしませんでした。こうした情報開示に消極的な企業姿勢に市民や行政から厳しい批判の声が上がっています。
関西電力は、説明が不十分だったとして、改めて岩根茂樹社長による記者会見を2日午後、大阪市内で開くことを決めました。会見には八木誠会長も出席し、社内調査の内容を公表することにしています。
また、経済産業省の指示に基づき原子力事業以外の部門でも地元の自治体関係者などから金品の受け取りがなかったか調査する委員会を設置することについても説明するとしています。
-- NHK NEWS WEB