羽田空港と、多摩川を挟んで対岸の川崎市にある研究機関などとの連携強化を目指して建設が進む「羽田連絡道路」の工事の様子が30日、報道陣に公開されました。
「羽田連絡道路」は、研究機関やベンチャー企業などが集まる川崎市殿町地区と、多摩川対岸の羽田空港周辺をつなぐ全長840メートルの道路です。
東京都と川崎市などが総事業費270億円をかけて整備を進めていて、30日は長さ70メートルほどの橋桁の一部を台船で運び込んで設置する工事が報道陣に公開されました。
当初、東京オリンピック・パラリンピックまでの完成を目指していましたが、川底の土砂が想定以上に多く、取り除く作業に時間がかかったことなどから、完成時期は再来年3月にずれ込んでいます。
現在は対岸に行くのに車で20分程度かかりますが、この道路の完成により、車では数分、徒歩でも10分余りで行き来できるようになるということです。
川崎市などは、人の交流やビジネスの連携を強化することで、国際競争力の強化を目指しています。
川崎市広域道路整備室の新西一秀担当課長は「川崎市だけでなく、国際的にも意義のある橋になると思う。一日も早く完成させたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB