関西電力の経営幹部らが、原発がある福井県高浜町の元助役から3億円を超える金品を受け取っていた問題で、元助役に資金を提供していた地元の建設会社は去年までの5年間に、売上高をおよそ6倍に伸ばしていました。
関係者によりますと、国税局の税務調査では、森山栄治元助役は高浜町の建設会社「吉田開発」から受注に絡んで多額の手数料を受け取っていたということで、その額はおよそ3億円に上るとみられています。
民間の信用調査会社によりますと「吉田開発」の平成25年8月期の売上高は3億5000万円でしたが、翌年には7億5000万円に急増していました。その後も売り上げは伸び続け、去年8月期には21億8000万円余りと、5年間に売上高をおよそ6倍に伸ばしていました。
取引相手は高浜町や関西電力、それに大手ゼネコンなどで、原発関連の工事を請け負っていたということです。
福井県に提出された「工事経歴書」によりますと、「吉田開発」は、去年までの4年間に高浜原発や大飯原発の関連工事を少なくとも25億円受注しています。
-- NHK NEWS WEB