大手牛丼チェーンの「吉野家」では、軽減税率が適用されるため店内飲食と比べて税価格が安くなる「持ち帰り」で牛丼を購入する客の姿も見られました。
このうち、東京・有楽町にある24時間営業の店舗では、午前10時ごろに、4台あるレジのシステムを新たな消費税率に対応できるように切り替えました。
「吉野家」は、10%の税率が適用される店内飲食の税込み価格が上がる一方、「持ち帰り」は8%の軽減税率が適用され、同じ牛丼でも「持ち帰り」のほうが安くなります。
このため、1日はあえて「持ち帰り」を選んで、牛丼を購入する客の姿も見られました。
「持ち帰り」で牛丼を購入した23歳の会社員の女性は、「消費税率が8%のままだと聞いて持ち帰りで買うことにしました。昼食は、会社に持ち帰って食べることが多いので、値段が変わらないのはありがたいです」と話していました。
一方、店内で牛丼を食べた16歳の男子高校生は「学生でお金もないので2%の税率の引き上げでも大変です。持ち帰りの税率が8%のままなので今後は持ち帰りにしようと思います」と話していました。
吉野家企画本部広報の寺澤裕士課長は「店内飲食では2%の増税となるため外食にとっては向かい風だが、税率の安いテイクアウトの需要を取り込めればチャンスにもなる。お客様が求める商品を提供していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB