日本マクドナルドホールディングスは9日、去年1年間の決算を発表し、商品への異物混入などで大幅に落ち込んだ売り上げがメニューの刷新などで回復したことから、最終的な損益が3年ぶりに黒字に転じました。
日本マクドナルドホールディングスは、9日、去年12月期の決算を発表し、グループ全体の売り上げは前の年度より19.6%増え、2266億円余りとなりました。
その結果、最終的な損益は、前の年度の349億円余りの赤字から53億円余りの黒字に転じ、3年ぶりに最終黒字となりました。
会社側は、商品への異物混入などで大幅に落ち込んだ売り上げがメニューの刷新や店舗の改装などで回復したことや、採算がとれない店舗を閉鎖したことが主な要因だとしています。
記者会見で、サラ・カサノバ社長は「お客様の声を聞き、信頼回復のために取り組んできた結果、ファミリー層の客層などが大きく回復した。継続的に成長するためにメニューや既存の店舗の改善を続けていきたい」と述べました。
一方、日本マクドナルドホールディングスの株式のおよそ49%を保有するアメリカのマクドナルドが株式の一部売却を検討していることについては、「アメリカから適宜、検討状況について通知を受けることになっているが、情報は更新されていない」としたうえで、引き続きアメリカのマクドナルドの支援を受けて経営していく考えを強調しました。
-- NHK NEWS WEB