シリアに派遣中のアメリカ軍人を名乗る男とマッチングサイトで知り合った都内の50代の女性が現金2000万円余りをだまし取られました。警視庁は国際的なグループが結婚を希望する日本人女性をねらって詐欺を繰り返しているとみて捜査を進めています。
警視庁によりますと、都内に住む50代の会社員の女性はことし3月、マッチングサイトで知り合ったシリアに派遣中のアメリカ軍人を名乗る男から「あなたと結婚したいのでシリアで採れたダイヤを預かってほしい」と持ちかけられました。
その後、女性には配送業者を名乗る男から「ダイヤの輸送に通関費用などが必要だ」などと連絡があり、7回にわたって現金合わせて2320万円を指定の口座に振り込んだということです。
女性はアメリカ軍人や配送業者を名乗る男らと会ったことは一度もなく、やり取りはスマートフォンのアプリやメールなどで行われました。
その後、連絡が取れなくなり、女性が警視庁に被害を届け出ました。
警視庁は振込先の口座名義人だった東京 葛飾区などに住むいずれもカメルーン国籍の男3人を犯罪収益を受け取った疑いで逮捕しました。
口座には複数の日本人女性とみられる口座から1億8700万円余りの振り込みがありましたが、すでにほとんどが引き出されていたということです。
警視庁は、国際的なグループが結婚を希望する日本人女性をねらって詐欺を繰り返しているとみて、資金の流れなどについて捜査を進めています。
-- NHK NEWS WEB