2日のニューヨーク株式市場は、順調だとみられてきたアメリカ経済の先行きへの懸念が強まり、ダウ平均株価は一時600ドル近く値下がりしました。
2日のニューヨーク株式市場は取り引き開始直後から幅広い銘柄に売り注文が出て、ダウ平均株価は前の日と比べて一時598ドル余り値下がりし、2万6000ドルを割り込みました。
結局、終値は前の日と比べて494ドル42セント安い2万6078ドル62セントでした。
これは、前日に製造業の景況感を表す代表的な経済指標がおよそ10年ぶりの低い水準となったことに加え、2日に発表された民間の雇用に関する統計も市場の予想を下回ったためです。
また、外国為替市場では、リスクを避けようとドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は1ドル=107円台前半まで値上がりしました。
市場関係者は「アメリカ経済は順調だと言われる中で、経済指標が立て続けに悪かったことで米中の貿易摩擦による実体経済への影響が思ったよりも大きいのではないかという見方が出ている。4日の雇用統計など今後発表される経済指標も注視されている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB