関西電力は主に原子力事業に携わった経営幹部ら20人以外に、送電に関わる部門の３人が福井県高浜町の元助役から合わせて250万円相当の商品券を受け取っていたことを明らかにしました。
関西電力は、これまで公表を拒んでいた社内調査の内容を２日、明らかにしました。
主に原子力事業に携わる経営幹部ら20人が現金や商品券のほか小判型の金貨や金杯、アメリカ・ドルなど総額３億円を超える金品を福井県高浜町の元助役から受け取っていたということです。
この調査とは別に送電に関わる部門の３人が元助役から250万円相当の商品券を受け取っていたことが分かりました。
３人は福井県で送電事業に携わり、元助役と面識があったということです。不透明な金品の受け取りが社内にまん延していないか、会社は今後、詳しく調べることにしています。
また、関西電力は元助役が顧問を務めていた地元の建設会社「吉田開発」に昨年度までの５年間だけで直接、間接合わせて64億3000万円の工事発注を行っていました。その際、関西電力は元助役に工事の概算額などの情報を事前に提供していました。
社内調査では発注プロセスに影響は与えてないとしつつコンプライアンスの観点からは不適切だと指摘されています。
地元の建設会社に支払われた原発関連の工事代金が経営幹部への金品として還流していなかったのか、解明が求められます。
-- NHK NEWS WEB
