3日の東京株式市場はアメリカの経済指標の内容が悪かったことに加え、アメリカとヨーロッパも貿易をめぐって対立を深め世界経済の先行きに影響するのではないかという警戒感が高まり、日経平均株価の下落幅は午前中、一時、500円を超えました。
3日の東京株式市場は、2日のヨーロッパの株式市場やニューヨーク株式市場で株価が大幅に下落したのに続いて、取り引き開始直後から全面安の展開となり、日経平均株価の値下がり幅は一時、500円を超えました。
日経平均株価、午前の終値は2日の終値より440円67銭安い2万1337円94銭。東証株価指数=トピックスは31.61下がって1564.68。午前の出来高は6億1225万株でした。
株価が大幅に値下がりしているのは、1日と2日に発表されたアメリカの製造業と雇用に関する経済指標が立て続けに市場の予想を下回り、アメリカの景気の先行きへの懸念が強まったためです。
さらにアメリカとEU=ヨーロッパ連合の航空機をめぐる貿易紛争をきっかけに、今後、米欧間でも高い関税をかけあう応酬が続くのではないかといった見方が広がって先行きへの警戒感が高まりました。
市場関係者は「貿易摩擦が米中間にとどまらず米欧にも広がると、日本の経済も影響が避けられないという見方をする投資家が多く、売り注文が多くなっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB