長野市の会社に勤めていた53歳の男が会社の取り引きを装って市内の酒店から大量のビール券をだまし取ったとして逮捕された事件で、酒店に支払われていないビール券の代金の総額が、合わせて5億円を超えることが捜査関係者への取材で分かりました。警察は被害の実態解明を進めています。
長野市の無職、星井輝秋容疑者(53)は、ことし2月、当時勤務していた住宅設備機器販売会社の取り引きを装って、長野市内の酒店からビール券およそ17万枚、1億4400万円相当をだまし取ったとして逮捕され、3日、身柄を検察庁に送られました。
調べに対し容疑を認めているということです。
星井容疑者は3年前からこの酒店とビール券の取り引きをしていましたが、酒店に支払われていないビール券の代金の総額が、逮捕容疑の分も含めて5億2000万円余りにのぼることが捜査関係者への取材で分かりました。
酒店側は警察に対し「大手企業の社員で『会社で使う』と言っていたので信用してしまった」と説明しているということです。
警察は被害の実態解明を進めています。
-- NHK NEWS WEB