歯科医師の免許がない歯科衛生士に医療行為をさせたとして、名古屋市の医院の院長らが逮捕されました。警察は、海外への渡航を繰り返していた院長が、不在の間、医療行為をさせていたとみて調べていて、院長らは容疑を一部否認しているということです。
逮捕されたのは名古屋市東区大松町の歯科医院の院長、松本健容疑者(78)と50歳の歯科衛生士の合わせて2人です。
警察によりますと、松本院長らはおととし9月からことし1月にかけて、2人の患者に対し、歯科医師の免許がないこの歯科衛生士に、歯を削るなどの医療行為をさせたなどとして歯科医師法違反などの疑いが持たれています。
これまでに健康被害は確認されていませんが、松本院長は海外でコーヒーの栽培や販売を手がける会社も経営していて、農園があるニューカレドニアなどへの渡航を繰り返していたということです。
おととし7月には、届け出をせずに海外へ渡航し保健所から指導を受けていたということで、警察は、院長が不在中、歯科衛生士に医療行為をさせていたとみて調べています。
警察の調べに対し2人は容疑を一部否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB