安倍総理大臣は、アメリカのトランプ大統領との初めての日米首脳会談に臨むため、9日夜、羽田空港を政府専用機で出発しました。出発に先立って安倍総理大臣は記者団に対し、「日米同盟をさらに強じんなものにし、両国の経済関係を発展させる会談にしたい」と述べました。
安倍総理大臣は、アメリカのトランプ大統領と初めての日米首脳会談に臨むため、9日夜、羽田空港を政府専用機で出発しました。
出発に先立って、安倍総理大臣は記者団に対し、「日米同盟関係は揺るがない、トランプ大統領との間でさらに強固なもの、強じんなものになっていくメッセージとなるような首脳会談にしたい」と述べました。
また、「日米の経済関係は今までも、これからもウィンウィンの関係としてともに発展をしていく。自由で公正なルールに基づく両国の経済関係をさらに発展させていくことを確認したい」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は「フロリダにおいてゴルフ、また、トランプ大統領夫妻と4人で夕食をともにすることを大変楽しみにしている。ゴルフについては、祖父の岸信介からアイゼンハワー大統領とプレーした時の話を聞いた。よいプレーをすることもあれば、悪いプレーをすることもある。目の前でホールを外して悔しがるアイゼンハワーの姿を見て、2人の距離は急速に縮まったと聞いたことがある。お互いに仕事とは離れた関係によって強い信頼関係を構築していきたい」と述べました。
日米首脳会談は、日本時間の11日未明に行われることになっていて、安倍総理大臣は首脳間の信頼関係の構築を進めるとともに、日米同盟の重要性を確認し、世界やアジア太平洋地域の平和と安定に協力して取り組んでいく方針を確認したい考えです。
一方、トランプ大統領はTPP=環太平洋パートナーシップ協定からの離脱を決め、2国間の貿易協定の締結を目指す姿勢を示しているほか、日本の金融・為替政策や自動車市場などを批判しています。
このため安倍総理大臣は、日本企業がアメリカの雇用創出にも大きく貢献していることなど日本の立場を説明したうえで、貿易・投資の拡大を通じたアジア太平洋地域の経済成長の実現に向けた協力の在り方について意見を交わし、一致点を見いだしたい考えです。
-- NHK NEWS WEB