レオパレス21は施工の不備が見つかったアパートなどが、先月末の時点で2万6000棟余りに上り、全体の3分の2に達しました。今回の問題による業績の悪化を受けて、会社では札幌市や仙台市などにあるホテルを売却することになりました。
レオパレス21はアパートの耐火構造が法律の基準を満たさないなどの施工の不備が問題となっていて、建設したおよそ3万9000棟余りの建物すべてを対象に調査を進めています。
4日に発表した先月末時点での最新の調査結果によりますと、何らかの不備が見つかった物件は、前の月よりもおよそ2800棟増えて2万6299棟となり、会社が建設した建物全体の3分の2に達しました。
このうち改修工事が終わった建物は900棟にとどまるということです。
調査が終わっていない建物は3900棟余りありますが、会社では今月末をめどに調査を終えたいとしています。
一方、会社は札幌市、仙台市、福岡市にある3つのホテルと、賃貸住宅や貸しオフィス15棟を合わせて300億円で売却することを発表しました。
レオパレス21のことし6月までの3か月の決算は、施工不備の問題を受けて57億円の最終赤字となっていて、会社は財務体質を強化するため物件を売却するとしています。
-- NHK NEWS WEB