4日のニューヨーク株式市場は、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が、景気を下支えするため、今月の会合で3回連続の利下げに踏み切るという観測から、ダウ平均株価は300ドル以上値上がりしました。
4日のニューヨーク株式市場は、午前中に発表されたアメリカの先月の雇用統計で、農業分野以外の就業者数の増加が市場の予想を下回ったことから、FRBが景気を下支えするため、今月の会合で3回連続の利下げを行うという観測が広がりダウ平均株価は値上がりしました。
さらに、FRBのパウエル議長が講演で、景気の維持に務める考えを示したことから、値上がりの幅が一段と広がりました。
結局、ダウ平均株価の終値は、前の日と比べて372ドル68セント高い2万6573ドル72セントでした。
市場関係者は「アメリカでは、中国との貿易摩擦を背景に景気の先行きへの不安が徐々に広がっている。来週開かれる両国の貿易摩擦をめぐる閣僚級の交渉では、アメリカ側も妥協せざるをえないという見方があり、推移が注目されている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB