国連のグテーレス事務総長は、地球温暖化をめぐって、世界中の新聞や雑誌などに意見広告を出し「地球温暖化を否定する者に隠れ家(が)はない」と強いことばを使って、対策に消極的な国に働きかけを続ける考えを示しました。
国連のグテーレス事務総長は3日、地球温暖化をめぐって、イギリスの新聞「ガーディアン」やフランスの「ル・モンド」、それにアメリカの時事週刊誌「ザ・ネイション」といった世界250以上の新聞や雑誌などに意見広告を出しました。
この中でグテーレス事務総長は、先月、国連総会で開いた地球温暖化対策サミットで、70以上の国や100以上の自治体が表明した2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにする約束について、ことし12月に南米チリで開く地球温暖化の会議「COP25」で、各国から実行に移すための説明を求めるとしています。
そのうえで「あまりに多くの国が石炭火力にとりつかれている。地球温暖化を否定する者に隠れ家はない」と強いことばを使って、対策に消極的な国に働きかけを続ける考えを示しました。
最後にグテーレス事務総長は「多くの若者や市民、企業など幅広い分野の人たちが立ち上がっているが、さらに多くの人たちの行動が必要で道のりは遠い」として、温暖化対策への支持と行動を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB