JR九州は、先月30日までに乗車券を前売りで購入した客が、運賃が改定された今月1日以降に乗り越し精算や区間の変更を行った際、誤って新しい運賃を適用し、多く取り過ぎている可能性があると発表しました。
JR九州は、今月1日の消費税率の引き上げに伴って運賃を改定するにあたり、先月30日までに今月1日以降の乗車券を前売りで予約・購入した客が乗り越し精算や区間の変更を行う場合は、改定前の料金を適用するとしていました。
しかし、JR九州によりますと、JR博多駅とJR小倉駅の改札の中にある自動精算機と指定席券売機を利用した乗客が、乗り越し精算や区間の変更を行った際に、改訂後の料金を適用している可能性があるということです。
こうした可能性があるのは、JR九州のインターネット予約サービスを利用して前売りで乗車券を予約・購入し1日以降に切符を受け取った客で、日付の情報が記録されない切符であることが原因だと言うことです。
JR九州は、正しい金額で精算できるよう早急に予約サービスのプログラムを修正するとしています。
誤って多く取り過ぎた総額や乗客の数などはまだ分かっていないということで、JR九州は調査を進めるとともに、可能性がある客にメールなどで連絡したり、駅に貼り紙をしたりして確認を呼びかけています。
一方で、博多駅と小倉駅以外の自動精算機と指定席券売機では誤徴収はなかったと言うことです。
会社によりますと、消費税率引き上げに伴う運賃改定を行った5年前の4月にも1か月間ほど同様のトラブルが起きていた可能性があることも、今回初めて分かったということです。
JR九州は「ご利用のお客様には大変、ご迷惑をおかけして、心よりおわび申し上げるとともに、再発防止に努めます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB