金融大手の「三菱UFJフィナンシャル・グループ」は、経済制裁の対象となっていたイランなどに送金していた問題で、イギリスの金融監督当局に対し、必要な報告が遅れたとして日本円にして37億円余りを支払うことで合意したと発表しました。
三菱UFJフィナンシャル・グループの発表などによりますと、2007年までの6年間、子会社の銀行が、アメリカが当時、経済制裁の対象としていたイランなどに送金していたことに関連して、ニューヨーク州に提出した報告書に不正があったとして、日本円にしておよそ360億円の和解金を支払っています。
こうした経緯について、イギリスの金融監督当局の「健全性監督機構」は、三菱UFJがイギリスにも拠点を置きながら報告が遅れたのは適切でないとして、37億円余りの罰金を支払うよう求め、三菱UFJは支払いに応じることで合意したということです。
これについて、三菱UFJは、「グループ全体の内部管理とコンプライアンス管理について不断の改善に努めていく」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB