運動をしたり健康診断を受けたりして健康に気を遣っていると保険料が割り引かれる生命保険が、健康志向の高まりを背景に契約数を伸ばしています。
「健康増進型の生命保険」と言われる新しいタイプの保険は大手の生命保険各社が去年から販売を始めています。
スポーツジムで運動をしたり健康診断を受けて結果を提出したりすると保険料が割り引かれる仕組みです。
各社の契約件数は8月末の時点で、第一生命で65万件、住友生命が30万件、明治安田生命が18万件、SOMPOひまわり生命がおよそ15万件で、大手各社で120万件を超えました。
契約の伸び率が高く、健康志向の高まりをうかがわせる結果になっています。
住友生命は保険の契約者に聞き取りをした結果、加入時に高血圧だった人のおよそ半数に血圧が下がるなどの変化が見られたというデータをまとめています。
契約者の健康状態が改善すれば医療費などの保険金の支払いが減り、生命保険会社にとっても収益の拡大が期待できます。
高齢化が進む中、健康づくりをうながす新たな保険で市場の掘り起こしに力を入れることにしています。
-- NHK NEWS WEB