高齢化の進展で、医療保険制度の財政悪化が見込まれる中、タレントのカンニング竹山さんらが参加して東京 銀座でイベントが開かれ、制度の厳しい状況に目を向けてほしいと呼びかけました。
このイベントは大企業の従業員らが加入する健康保険組合でつくる、健保連=健康保険組合連合会が開いたもので、タレントのカンニング竹山さんや、サッカー解説者の松木安太郎さんらが参加しました。
会場では公的医療保険制度の厳しい状況を伝える動画が発表され、竹山さんらが「健康保険がなくなるとがん治療に最大1000万円かかるかもしれない」とか、「健康保険をなくしちゃダメでしょ」などと、警鐘を鳴らす内容となっています。
健保連によりますと、医療保険制度は団塊の世代が75歳になりはじめる2022年から、医療費が膨らんで財政が急激に悪化すると見込まれるということです。
このため健保連では制度を見直さないかぎり、存続が難しくなるとして、75歳以上の後期高齢者の病院での窓口負担を原則1割から2割に引き上げることなどを提言しています。
健保連は多くの意見をツイッターで募り、投稿が10万に達したら、寄せられた意見を国会に届けることにしていて、竹山さんは「みんなで健康保険を維持していかなければ大変なことになるので、真剣に考えてほしい」と呼びかけました。
-- NHK NEWS WEB