今月、札幌市などで開かれる冬のアジア大会の組織委員会は、選手団の宿泊先となるホテルを発表し、組織委員会の幹部は、NHKの取材に対し、中国と韓国の選手団が札幌市のプリンスホテルに宿泊することを明らかにしました。
今月19日から札幌市と帯広市で開かれる冬のアジア大会の組織委員会は9日、選手団の宿泊先となるホテルを発表しました。
組織委員会の幹部は、NHKの取材に対し、大半の国の選手団が札幌市のアパホテルに宿泊する一方、中国と韓国の選手団はプリンスホテルに宿泊することを明らかにしました。
中国と韓国のオリンピック委員会は、それぞれアパホテルの客室に備え付けられている本の日中戦争の記述などをめぐって、国内で反発が出たことを受けて、選手が競技に集中できるように宿泊先を別のホテルにするよう要請していました。
組織委員会の幹部によりますと、大会の期間中は、選手団が宿泊するすべてのホテルで、競技と関係ない本や冊子などを利用者の目に触れる場所に置かないようにするということです。
アパホテルを運営する会社はNHKの取材に対し、「組織委員会から客室に設置する備品やアメニティなどについて、ご指定をいただいたので、これを踏まえて大会の期間中は、それ以外の物を一時的にホテルで保管することといたします」としています。
-- NHK NEWS WEB