香港で抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことを禁止する規則が施行されたあと、男女2人がこの規則に違反したなどとして起訴され、市民の反発が強まっています。7日も夜になって集会が行われ、一部の若者が道路にバリケードを設けるなどしたため、警察が催涙弾を使って排除に乗り出しました。
香港では5日から、抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことが規則で禁止されたことを受けて、これに反発する市民が各地で抗議活動を続けています。
7日も日本時間の午後8時ごろから九龍半島側の繁華街で集会が行われ、一部の若者たちが道路にバリケードを設けて占拠し、警察が催涙弾を発射するなどして排除に乗り出しました。
今回の規則をめぐっては、5日の抗議活動に参加した男女2人が規則に違反した罪などで初めて起訴され、7日、保釈が認められました。
審理が行われた裁判所の前には大勢の市民が集まり、「覆面は無罪だ」などと声を上げました。
また、混乱を懸念して営業時間を短縮する大手のスーパーやコンビニなどが相次いでいます。
政府が今回の規則を施行するために発動した「緊急状況規則条例」は、覆面を禁止する以外にも議会の承認を経ずにさまざまな規則を設けることができるため、市民の間では政府がさらに締めつけを強めるのではないかという懸念が強まっています。
-- NHK NEWS WEB