日本が海外との貿易やサービスなどの取り引きでどれだけ稼いだかを示すことし8月の経常収支は2兆1577億円の黒字でした。
財務省の発表によりますと、ことし8月の日本の「経常収支」は2兆1577億円で前の年の同じ月に比べて、3340億円増えました。経常収支が黒字となるのは、62か月連続です。
黒字額の増加に貢献したのはモノのやりとりによる稼ぎを示す「貿易収支」で、509億円の黒字となり赤字だった前の年の同じ月に比べて3065億円増えました。
これは、景気が減速している中国向けの半導体製造装置などの輸出額が減ったものの、これ以上に原油価格の下落で原油や石油製品などの輸入額も減ったためです。
「旅行収支」は、8月の外国人旅行者が前の年の同じ月より2.2%減った一方、旅行に使う1人あたりの支出が増えたことから、1518億円の黒字となり、8月として過去最高でした。
さらに、日本企業が海外の子会社から受け取った配当や利子などの稼ぎを示す「第一次所得収支」は、2兆2681億円の黒字で黒字幅は、前の年の同じ月より161億円減りました。
-- NHK NEWS WEB