宮崎県美郷町がふるさと納税の返礼品として贈った和牛について、SNSに「ほとんど脂身だ」という投稿がありました。町が確認したところほかにも6人から同様の指摘があり、町は謝罪したうえで代わりの返礼品を贈るなどの対応をとることにしています。
今月5日、東京都内の会社員がツイッターに「美郷町からふるさと納税の返礼品として贈られてきた宮崎県産の和牛がほとんど脂身だった」と投稿しました。
町は「ふさわしくない品質の物をお届けした」と謝罪し、ことし7月上旬以降に同じ返礼品を贈った39人を対象に問題がないか調べています。
町によりますと、これまでに連絡が取れた36人のうち6人から「脂身が多かった」という指摘を受けたということで、町は謝罪したうえで代わりの返礼品を贈るなどの対応を取ることにしています。
牛肉を扱った宮崎市内の業者はNHKの取材に対し、「本来、ミンチなどにすべき部位を薄切り肉として贈ってしまった可能性が高い。加工の担当者は『脂が多い部分を使った認識はあった』と話し、こん包の際に品質をチェックする担当者は『冷凍品でラップが曇っていたためよく見えなかった』と説明している」としています。
美郷町は「今後、このようなことが発生しないよう原因を究明し対策を講じます。大変、申し訳ありませんでした」としています。
また、町が返礼品として贈った同じ業者の別の肉製品についても「脂身が多い」という指摘が複数、寄せられているということで、町は問題があったかどうか調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB