日本年金機構が発注する「ねんきん定期便」などの印刷物の作成や発送の業務をめぐり、談合を繰り返していた疑いがあるとして、公正取引委員会は大手印刷会社3社を含むおよそ20社を独占禁止法違反の疑いで、立ち入り検査しました。
立ち入り検査を受けたのは、大手印刷会社の「共同印刷」、「トッパン・フォームズ」「ナカバヤシ」の3社を含むおよそ20社です。
関係者によりますと、これらの会社は、年金の受け取り見込み額を通知する「ねんきん定期便」や、年金の振り込み通知など、日本年金機構が発注する印刷物の作成や発送の業務をめぐり、談合を繰り返していたとして、独占禁止法違反の疑いが持たれています。
日本年金機構のこれらの業務の発注額は、年間数十億円に上り、受注価格の下落を防ぐため、数年前から、事前に話し合って受注する業者を決めていた疑いがあるということで、公正取引委員会は実態の解明を進める方針です。
立ち入り検査を受けた「トッパン・フォームズ」は、「検査には全面的に協力してまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB