日産自動車は8日取締役会を開き、9月、不透明な報酬の問題などで辞任した西川廣人前社長の後任として、内田誠専務執行役員を社長兼CEO=最高経営責任者に昇格させる人事を決めました。連合を組むルノーとの関係見直しや低迷する業績の立て直しという難しい課題に取り組むことになります。
日産自動車は8日、取締役会を開き、西川廣人前社長の後任について協議しました。
その結果、内田誠専務執行役員を社長兼CEO=最高経営責任者に昇格させるほか、ルノー出身で、提携関係にある三菱自動車工業のグプタ・アシュワニCOO=最高執行責任者を日産のCOOとすることを決めました。また、日産の関潤専務執行役員を副COOとすることも決めました。
これらの人事は遅くとも来年1月1日付けでの発令を目指すとしています。
内田氏は53歳。総合商社を経て2003年に日産に入社し、2018年から中国の合弁会社、「東風自動車」の総裁を務めています。
ゴーン元会長の巨額の報酬をめぐる事件のあと、経営トップを務めてきた西川前社長も辞任したため、日産は、社外取締役らでつくる指名委員会で社内外から後任選びを進めてきました。
後任の体制は固まりましたが、今後は、新たな体制のもとで連合を組むルノーとの関係見直しや低迷する業績の立て直しという難しい課題に取り組むことになります。
-- NHK NEWS WEB