8日のニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易摩擦をめぐる交渉への懸念が強まり、ダウ平均株価は、前の日に比べて300ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
8日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて313ドル98セント安い、2万6164ドル4セントで、2日連続の値下がりでした。
米中の貿易摩擦をめぐる閣僚級の協議再開を、今月10日に控えて、市場では中国側が部分的な合意を模索しているのに対して、アメリカ側はより包括的なものを目指しており「双方の思惑にはすでに溝があり、難航するのではないか」との懸念が強まっています。
このため、売り注文が先行し、一時、持ち直す場面もありましたが、取り引き終了にかけて、再び、下げ幅を拡大しました。
市場関係者は、「午後に行われたFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の講演を受け、追加の利下げへの期待から一時、株価は持ち直す場面もあったが、最大の関心事である米中の貿易摩擦の先行きは不透明なままだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB