関西電力は、経営幹部らが福井県高浜町の元助役から3億円を超える金品を受け取っていた問題で、9日午前から臨時の取締役会を開いています。このなかで八木誠会長の辞任を決めるものとみられます。
関西電力は、八木会長や岩根茂樹社長を含めた経営幹部ら20人が原子力発電所がある高浜町の元助役から現金や商品券、それに小判型の金貨など、合わせて3億円を超える金品を受け取っていました。
この問題を受け、関西電力は9日午前から臨時の取締役会を開いています。このなかで経営トップの立場にありながら組織として対応せず会社の信用を失ったとして、八木会長の辞任を決めるものとみられます。
一方、岩根社長は、第三者委員会の調査が終了するまで留任する見込みで、その後、辞任する方向だということです。
また、取締役会ではさらなる調査を行うための第三者委員会についてメンバーとなる弁護士を決めることにしています。
原発に関わる巨額の金品の受け取りが発覚したことで、関西経済を代表する企業のトップが辞任する異例の事態となります。
関西電力は、八木会長と岩根社長が9日午後2時をめどに記者会見を開き、今後の進退や第三者委員会の概要について説明することにしています。
-- NHK NEWS WEB