先月の台風15号で多くの住宅が被害を受けた千葉県内で、災害に便乗した悪質商法などの相談がこの1か月で100件以上にのぼることが分かりました。警察は週末に接近する見込みの台風19号に便乗した悪質商法がさらに増えるおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
警察によりますと災害に便乗して家屋の修理やライフラインの点検をかたる悪質商法などの相談が先月9日から今月4日にかけて、116件にのぼっているということです。
自宅などの訪問が78件、電話が35件などとなっています。地域別では多くの住宅が被害を受けた千葉県南部からの相談が多く、具体的には市町村の職員や保険会社からの依頼を受けたと言って、「今すぐ修理が必要だ」などと被災者の不安をあおって工事の契約を迫ったり、ブルーシートなどの応急措置だけで高額な工事代金を受け取り、そのまま連絡がとれなくなったりするケースが確認されているということです。
警察は週末に接近する見込みの台風19号に便乗した悪質商法がさらに増えるおそれがあるとして警戒を呼びかけるとともに、不審な人物の訪問や電話があった場合は、1人で判断せず家族や警察に必ず相談してほしいとしています。
-- NHK NEWS WEB