ヨーロッパでは温室効果ガスの排出が多い飛行機を避ける動きが広がっていて、飛行機に乗るのは恥ずかしいという意味の「飛び恥」ということばまで生まれています。こうしたことから、KLMオランダ航空は短距離路線を鉄道に置き換えることを検討していると明らかにしました。
ヨーロッパのKLMオランダ航空のピーター・エルバース社長は10日、都内で事業戦略説明会を開きました。
この中で、2022年からヨーロッパと日本を結ぶ路線などで使用済みの食用油を原料とするバイオ燃料の利用を拡大するほか、鉄道会社と提携することにより、来年3月からアムステルダムとブリュッセルの間で運航する便数を減らすなど、500キロ以下の短距離路線については鉄道などに置き換えることを検討していると明らかにしました。さらに2040年以降の実用化を目指し、燃費のよい新型の旅客機の開発も進めるとしています。
ヨーロッパでは、スウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんのように飛行機の利用を避けて温室効果ガスの排出が少ない鉄道などを選ぶ動きが広がっていて、飛行機に乗るのは恥ずかしいという意味の「飛び恥」ということばまで生まれています。
こうしたことから航空会社は対応を迫られていて、エルバース社長は「航空会社は環境に対して大きな責任があり、持続可能なビジネスのためにはさらに取り組みを進める」と話していました。
-- NHK NEWS WEB