台風19号に備えて通信大手３社は、通信障害が起きた場合に速やかに復旧できるよう、災害対策本部を設置して対策を進めています。
各社は、台風の接近が想定される地域に移動基地局車や電源車を配備できるようにしているほか、復旧の対応にあたる人員を確保しているということです。
営業中の各社の携帯ショップでは無料の充電サービスを提供していますが、３社ともに12日は関東や東海などで多くの店舗がすでに臨時休業を決めているか休業する可能性があるため、営業しているかどうかホームページなどで確認して欲しいとしています。
被害が起きた場合には要請があれば自治体に対して衛星携帯電話の貸し出しを行うことにしています。
ａｕのＫＤＤＩでは、これまでに千葉県の木更津市と君津市、袖ケ浦市、山武市、館山市、富津市、それに鋸南町の避難所や市役所の合わせて11か所に無料で利用できる充電設備を設置しました。
また、ＮＴＴ東日本も停電や暴風雨に備えた対策を進めていて、通信設備が入る建物に防水用の板を設置したり機材の固定を行ったりしているほか、移動基地局車や電源車、人員の確保も行っています。
このほか通信大手３社は、インターネットで安否に関する情報を登録したり確認したりできる災害用の伝言板サービスと、スマートフォンなどのアプリで音声で安否の情報を家族などに届けるサービスを提供しています。
ＮＴＴ東日本も、音声によるメッセージを登録したり確認できたりする「災害用伝言ダイヤル」のサービスを提供しています。自分の安否を伝える場合は、固定電話や携帯電話から171番に電話し、自宅や職場などの電話番号を入力するとメッセージを登録できます。登録されたメッセージを聞くためには、171番にかけて、安否を確認したい相手の固定電話の番号を入力します。
また、ＮＴＴ東日本は、サイト上で安否情報の登録や確認ができる「災害用伝言板・ｗｅｂ171」の運用も行っています。アドレスは https://www.web171.jp です。
-- NHK NEWS WEB
