台風19号の影響で、首都圏ではおよそ7400戸で停電しています。東京電力が復旧作業にあたっているほか、今後さらに風が強まると電線などの被害が広がるおそれもあることなどから、非常態勢をしいて警戒を強めています。
午前11時半の時点で千葉県では佐倉市や市原市などで合わせて4400戸が停電しています。
また、茨城県ではおよそ1000戸、山梨県ではおよそ800戸、神奈川県ではおよそ700戸、埼玉県と静岡県でそれぞれおよそ200戸が停電しています。
今後、さらに風が強まると電線が切れたり、電柱が倒れたりするなどの被害が出ることが予想され、停電の戸数が増えるおそれがあるということです。
東京電力は、先月の台風15号による停電が長期化したことを踏まえ、非常態勢をしいて警戒にあたっています。
前回を大幅に上回るおよそ1万7300人が東京・千代田区の本社のほか、千葉県や神奈川県などの支社に待機し、停電が発生した場合には状況の把握や復旧にあたることにしています。
また、経済産業省は、大規模な停電が発生した場合、自治体に最大で300人規模の職員を派遣する態勢を整え、情報収集や電力会社と自治体の調整にあたることにしています。
台風では、強風によって電線が切れて垂れ下がったり、電線に木や看板などが接触したりすることがありますが、東京電力は感電のおそれがあるため、近づいたり触ったりしないよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB