韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の側近で、家族ぐるみの不正な投資など、さまざまな疑惑が出ているチョ・グク(※チョ国)法相が声明を発表し、14日付けで法相を辞任することを明らかにしました。
韓国のチョ法相は14日午後声明を発表し、14日付けで法相を辞任することを明らかにしました。
この中でチョ法相は「国民に対して申し訳ない」として、家族ぐるみの不正な投資や娘の名門大学への不正入学などの一連の疑惑について謝罪しました。
そのうえで「これ以上、私の家族のことで大統領や政府に対し迷惑をかけてはならない」としています。
また、「人生で最も大変で苦しい時間を送っている家族のそばに今いることができなければ一生後悔することになる」と説明しています。
一方、力を入れてきた検察改革については一定の成果があったという認識を示したうえで「私よりも推進力のある後任に仕上げてもらいたい」として後任に委ねる考えを示しました。
一連の疑惑をめぐっては、チョ法相の親族の男が投資先の企業の金を横領した罪などで起訴されたほか、チョ法相の妻や子どもも名門大学への不正入学などについて事情聴取を受け、検察の捜査が進められています。
チョ法相は、就任から僅か1か月余りで辞任することになり、野党などが強く反発する中で、法相の任命を強行したムン・ジェイン大統領の責任を問う声が上がるのは確実で、政権への打撃は避けられないとみられます。
※曹の2本の縦線が1本
-- NHK NEWS WEB