「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件から18日で3か月です。警察によりますと全身にやけどを負った青葉真司容疑者は、会話や歩行に向けたリハビリができるまでに回復しましたが、事情を聴けるほどではなく、動機の解明には依然、時間がかかる見通しとなっています。
3か月前の7月18日、京都市伏見区にある「京都アニメーション」の第1スタジオが放火された事件では、36人が死亡、33人が重軽傷を負いました。
3か月たった今も4人が入院して治療を続けています。
この事件で殺人や放火などの疑いで逮捕状が出ている青葉真司容疑者(41)は、全身にやけどを負って入院していますが、警察によりますと介助を受けながら会話や歩行に向けたリハビリができるまでに回復したということです。
ただ、退院には数か月かかるとみられ、依然として本人から事情を聴くことはできていません。
警察は動機の解明に向けて捜査を進めていますが、このうち去年9月から11月にかけて会社に寄せられたおよそ200件の脅迫メールについては、内容などから青葉容疑者とは別の人物とみられるということです。
一方で、去年11月ごろ、インターネットの掲示板の書き込みの中に「爆発物もって京アニ突っ込む」などと今回の事件を示唆するような内容が複数、確認されました。
書き込みには青葉容疑者の生活状況と共通点のある内容も確認されているということで、警察は動機の解明につながる手がかりとみて、解析を進めています。
-- NHK NEWS WEB