アメリカのトランプ大統領は来年のG7サミット=主要7か国首脳会議を、フロリダ州にある自身のリゾート施設で開くと17日発表しましたが、野党やメディアによる批判が相次いでいることを理由に発表から、わずか2日でこれを撤回しました。
ホワイトハウスは、17日、アメリカが議長国を務める来年6月のG7サミットを、南部フロリダ州にあるトランプ大統領の会社が所有するゴルフリゾート施設「トランプ・ナショナル・ドラル」で開くと発表しました。
ところが発表からわずか2日後の19日夜、トランプ大統領はツイッターに「私は利益を得ずにやるつもりだと発表したが、いつものようにメディアや民主党が大騒ぎをした。このため『トランプ・ナショナル・ドラル』で2020年のG7は開かない」と書き込み、自身の施設での開催を撤回する考えを明らかにしました。
この施設の代わりに、過去にサミットが開かれたことがあるワシントン近郊のキャンプデービッド山荘を含め候補地を検討するとしています。
トランプ大統領の施設でのG7サミット開催をめぐっては、大統領が地位を利用して利益を得ることになるのではないかといった疑問の声や批判が相次いでいました。
過去にもサミットの会場が発表後に変更されたことはありますが、発表からわずか2日で撤回されるのは極めて異例です。
-- NHK NEWS WEB