来年アメリカで開かれるG7サミット=主要7か国首脳会議をめぐり、トランプ大統領が自身のリゾート施設を会場にする計画を発表したところ批判を浴びて撤回したことについて、「会場は無料で提供するつもりだった」などと述べて、批判は当たらないと強調しました。
アメリカが議長国を務める来年のG7サミットについて、トランプ大統領は先週、南部フロリダ州にある自身の会社が所有するゴルフリゾート施設で開くと発表しましたが、利益誘導だなどと批判が高まり、2日後に撤回しました。
これについてトランプ大統領は21日、「許されるならば会場は無料で提供するつもりだった。国にとって大きな節約になるはずだったのに民主党が大騒ぎをした」と述べました。
そのうえで「無料でも宣伝になるという批判もあるが、知ったことか。私はすでに十分に知られている。人類史上最もよく知られている」と述べて、批判は当たらないと反論しました。
さらにトランプ大統領は、大統領になったことでむしろ、本来、事業で得るはずだった巨額の利益を失っていると主張し、「20億ドル失おうが50億ドル失おうがどうでもよい。金持ちには何の問題もない。私は国のためにやっているのだ」と述べて、大統領の地位を利用してこれ以上利益を得る必要などないと強調しました。
トランプ大統領によるG7サミット会場の白紙撤回を受けて、アメリカ政府は改めて会場の選定を進めています。
-- NHK NEWS WEB