投資用マンションのコンサルティングやセミナーなどを手がける東京の不動産会社の元社長が、架空の損失を計上するなどの手口で4億円余りの所得を隠し、法人税1億2000万円を脱税したとして、東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのは、東京 港区の不動産会社「わひこ」の元社長、金井和彦容疑者(39)です。
東京地検特捜部などによりますと、金井元社長はおととしまでの3年間に架空の損失を計上するなどの手口で、会社の所得4億円余りを隠し、およそ1億2000万円を脱税したとして、法人税法違反の疑いが持たれています。
民間の信用調査会社によりますと、金井元社長は平成23年に会社を起業し、不動産売買のほか個人の顧客を対象に投資用マンションのコンサルティングやセミナーを手がけて業績を伸ばしていました。
しかし、スルガ銀行で投資用不動産の不正融資の問題が明らかになったことなどを受けて業績は悪化し、現在は不動産関連の業務を停止しています。
特捜部と東京国税局は、捜索で押収した資料などを分析し、資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB