台風19号の大雨の影響で神奈川県箱根町では、一部の温泉供給会社の施設が壊れるなどして、4割近くの旅館などへの温泉の供給が止まったままになっていることがわかりました。地元では旅館どうしで温泉を融通するなどして営業を続けています。
台風19号の雨量が1000ミリに達した箱根町では、箱根山の大涌谷などで土砂崩れが起きるなどして施設や配管の一部が壊れ、温泉の供給が止まっているところがあります。
箱根町観光協会が、町内の3つの温泉供給会社に問い合わせてまとめたところ、21日の時点で、265軒の宿泊施設のうち、4割近くの合わせて99軒の施設で温泉の供給が止まったままになっていることがわかりました。
特に山頂部に近い強羅と仙石原の地区の旅館で影響が大きいということです。
壊れた配管などについては、少なくとも今月中の復旧は難しいということで、地元の旅館やホテルは、ほかの供給先や旅館から温泉の提供を受けるなどして、ほとんどが営業を続けているということです。
箱根町観光協会の佐藤守専務理事は「これから紅葉シーズンも始まる中で、お客様を迎え入れる準備をしっかりと進めるとともに、ホームページなどで情報を発信していきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB