愛知県の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で抗議が相次いだ作品の1つ、慰安婦を象徴する『少女像』。芸術祭が閉幕し、今どうなったのか気になっていたが、あるスペイン人の実業家が購入したという。話を聞いてみた。
この人物は、スペインのバルセロナで、映像関連の企業を経営するタチョ・ベネットさん。取材は国際電話で行った。まさか単なる興味本位ではないだろうが、少女像を購入した理由を知りたいと思った。すると、ベネットさんはそんな疑問を察したかのようにこう語り始めた。
「私も少女像の背景にある慰安婦については、日本と韓国の間でこの60年間、とてもデリケートな問題だと理解しています。両国の人々はこの問題を巡っていずれかの面からも心を痛めていますね」
-- NHK NEWS WEB