10日のニューヨーク株式市場は、日米首脳会談が友好的な雰囲気の中で行われ、日本からの投資の増加が期待できるという見方が出たことなどから、買い注文が広がり、ダウ平均株価は一時100ドル以上値上がりして、取り引き時間中の最高値を更新しました。
10日のニューヨーク株式市場は、安倍総理大臣とトランプ大統領の初めての日米首脳会談と、共同記者会見が友好的な雰囲気だったとして、インフラなどの分野で日本からの投資が増えることへの期待感が広がりました。
また、トランプ大統領が前日、表明した税制改革への期待感も買い注文につながり、ダウ平均株価は前日より一時100ドル以上値上がりして取り引き時間中の最高値を更新しました。
一方、ニューヨーク外国為替市場は、トランプ大統領が共同会見で通貨安に誘導する政策をけん制した直後に円を買う動きが強まりましたが、中国を念頭に置いた発言だという受け止めから円を売る動きも出て反応は限定的でした。
円相場は首脳会談前とほぼ同じ1ドル=113円台半ばの水準で取り引きされています。
市場関係者は「共同会見ではトランプ大統領が問題視していた日本の貿易政策を批判せず、和やかな雰囲気だったとして市場は前向きに受け止めた。市場では、再びトランプ大統領の景気刺激策に焦点が当たっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB