成田空港の運用時間が開港以来初めて1時間延長され、深夜0時までとなりました。国際空港間の競争が激しさを増すなか、空港会社では利用者の増加につなげるとともに騒音に対する住民の不安の解消にも取り組みたいとしています。
成田空港では東京オリンピック・パラリンピックに向けて開港以来初めて運用時間が延長され、2本のうちのA滑走路についてこれまでより1時間遅い深夜0時までとなりました。
27日夜の旅客便のうち、最も出発が遅かったのはUAE=アラブ首長国連邦のドバイ行きの便で、午後11時半すぎに離陸しました。
ドバイ経由でフランスに向かう30代の女性は「遅い時間の出発なので準備もゆっくりできました。現地でホテルのチェックインまで待つ時間も短くなり、助かります」と話していました。
運用時間の延長に伴って成田から都内に向かう鉄道やバスの運行時間も一部で後ろ倒しされ、空港会社はLCC=格安航空会社を中心に深夜の時間帯の誘致を図り、利用者の増加につなげたいとしています。
一方、地元などからは深夜の騒音に対する不安の声もあることから、周辺の住宅を対象とした防音工事を進めたり、専門家による健康への影響調査を行ったりして理解を得ていきたいとしています。
-- NHK NEWS WEB