10日のニューヨーク株式市場は、日米首脳会談が友好的な雰囲気の中で行われ日本からの投資の増加が期待できるという見方が出たことなどから買い注文が広がり、ダウ平均株価は値上がりして2日連続で最高値を更新しました。
10日のニューヨーク株式市場は、日米首脳会談と共同記者会見が友好的な雰囲気だったとして、インフラなどの分野で日本からの投資が増えることへの期待感が広がりました。
また、トランプ大統領が前日に表明した税制改革への期待感も買い注文につながり、ダウ平均株価は一時、前日より125ドル高い2万298ドルまで値上がりして取り引き時間中の最高値を更新しました。
ダウ平均株価は結局、前日より96ドル97セント高い2万269ドル37セントで取り引きを終え、終値でも2日連続で最高値を更新しました。
一方、ニューヨーク外国為替市場は、トランプ大統領が共同会見で通貨安に誘導する政策をけん制した直後に円を買う動きが出ましたが、中国を念頭に置いた発言だという受け止めから、円を売る動きも出て反応は限定的でした。
円相場は首脳会談前とほぼ同じ1ドル=113円台前半から半ばの水準で取り引きされています。
市場関係者は「共同会見はトランプ大統領が問題視していた日本の貿易政策を批判せず、和やかな雰囲気だったとして市場は前向きに受け止めた。投資家の注目は再び景気刺激策に集まっていて、トランプ相場が勢いづくという見方も出ている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB